観光ポイント
すでに見てきたように、モナコは非常に小さい国なので、観光ポイントだけならば一日あれば見て歩けます。道路の勾配がきつい部分があるので、公共エレベータと市内バスなどをうまく使えば、非常に便利です。
レンタカーなど、車での移動は、避けた方が無難です。モナコの道路は混むことも多く、駐車場探しで時間を取られる上、適当に駐車すると駐車禁止のステッカーをしょっちゅう貼られます。さらに王宮のあるロッシェの部分には、モナコナンバーと、フランスでも地元のナンバーの車しか入れません。入り口のところで追い返されます。
町のあちこちに警官がいて、裸で歩いている人を見つけると、裸である事は禁止されていると注意して回ります。暑くても、裸で街を歩くのは止めましょう。
つばを吐く人はたまにいますが、毎日掃除されているので道路はきれいで、警官が多いの、ペットの数が多いわりに、犬の糞なども比較的少なく、特に下に注意していなくても、安心して町を見ながら散歩できます。
モナコの観光ポイントは限られていますので、そこだけ見てまわるなら一日あれば十分です。
しかし、モナコの醍醐味はやはり 金にあかせた贅沢でゆっくりしたヴァカンスです。
観光地だけ見て十分な人は、ニースかマントンに宿泊して、日帰りでモナコに来る人も多くいます。
カジノを背にして100mほど公園を北に上がった右側に、しゃれた建物の観光案内所があります。モナコの地図をはじめ、観光に関する資料請求や問い合わせに応じてくれます。
窓口には2人の女性係員がいて、いかにもモナコの役所、てきぱきと事務処理をこなしています。
ここには月間の < BIENVENUE > (ビヤンヴニュ)という小冊子があり、月間の催しの案内や観光情報が、英語とフランス語で書いてあります。その他資料ではレストランやショッピングなど、とリあえずモナコの観光資料には事欠かきません。
OFFICE DE TOURISME / 2a Bld des Moulins 98000 MONACO
TEL 9216 6000
www.visitmonaco.com
◆ プチトレイン
3月から11月半ばまで営業。 海洋博物館の前からモナコを一周する,
汽車の形をした観光プチトレン、連結した車が普通の道路を走ります。
モンテカルロ港、カジノの前、王宮広場などを通って出発地点まで帰ってきます。所用時間 30分。歩かないでモナコの概略を見るには最適です。日本語でのガイドテープもあります。
ルート
海洋博物館前 出発 - モナコ新港 - サントデヴォット教会 - グランプリコース - カジノ - ホテルエルミタージュ - カフェドパリ - ミラボーの噴水 - グリマルディ通り - ダルメ広場 - 王宮前
10時 - 17時
料金は、大人7ユーロ、子供 2-8歳 4ユーロ。
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モナコ、モンテカルロの名前と絡んで、世界的なイメージになっているのが、モナコのカジノです。 日本人でも、年に数回おとずれて大金を賭けまくる有名人がいます。ホテルドパリに年を通
して一室を借り切っている人もいます。世界中の賭博好きの人が、集まってきます。しかし、ラスベガスで数億円を当てた人がニュースになったりするのに比べて、モナコのカジノで大金を当てた人のニュースは聞きません。単に僕が
疎いだけなのか、それとも当てた人がニュースになるのを嫌って押さえているのか、または大金を当てる人がもともといないのか?
モナコにカジノは4か所あります。
グランカジノは パリのオペラ座を作ったガルニエという建築家によって建てられ、モナコの建築物のなかでもひときわ優雅に目立っています。
このカジノは有料で、入場料は10 ヨーロ です。 入場券を買う時にパスポートの提示を求められます。
グランカジノの中に、もっと奥にさらに別の入場券の必要なプライヴェート部分があり、ここで大金を賭けた賭博が繰り広げられています。
モナコ国籍の人のカジノでの遊興は禁じられています。なぜしてはいけないのか? < 賭博はしてはいけません、ここで金を落としていくのは、よそ者の外国人観光客のみ>、というわけでしょうか?
その他、カジノとしては、グランカジノのすぐ向かいにあるアメリカンゲームカジノ、モンテカルログランドホテルにあるサンカジノ、モンテカルロベイホテル内のカジノなどです。
モナコに税金が無いのは、カジノの利益で国がやっていけるからだと、古いモナコのイメージがありますが、実際は、これらカジノはすべてSBM(モナコの半官半民の会社)
の経営で、カジノの利益の国の予算に対する割合は、4-5% しかありません。
Place de Casino tel 9806 2121
www.casinomontecarlo.com
18歳以下は不可
入場料 10ユーロ、プライヴェートラウンジ 10ユーロ
週日 午後2時 -
週末・休日など 正午 -
1215年にジェノヴァ人の建てた要塞の後に作られた宮殿です。海に突き出した岩山の上なので、反対側の海岸から仰ぎ見る形になります。この地区はモナコヴィルと呼ばれています。
王宮の上の旗棒に白い旗のかかっている時には大公が居る時、旗がかかってない時には大公は出張中でモナコにいない事がわかります。宮殿の前では、毎日11時55分に衛兵の交代式が行われます。イギリスのバッキンガムを見た人には、世界で2番目に小さい国の交代式が楽しく、微笑ましく感じられます。
アクセスは、モナコの中心を走る 1番または2番のバスの終点です。
オーディオガイド付き見学もあります。
Place du Palais Tel 9325 1831
www.palais.mc
開館 4月 10時半―18時
10月 10時-17時半
5月-9月 9時半-18時半
大人 7ユーロ 子供 3.5ユーロ
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◆歴史博物館
大公宮殿の一部が歴史博物館になっています。ナポレオン関係のコレクションが見物です。1000点以上の展示で、歴史に興味のある人には必見の観光ポイントです 。
Place
du palais tel 9325 1831
www.palais .mc
開館 1月―3月 10時半 - 17時
4月 10時半 - 18時
5月―9月 9時半 - 18時半
10月 10時 - 17時半
11月 閉館
12月 10時半 - 17時
モナコヴィルの南の端にあり、ちょっと見ると大掛かりな教会か宮殿ように見える立派な建物です。
1910年にアルベール1世が始めたものです。昭和天皇の生物学のように、アルベール1世は海洋学が趣味だったのです。ヨーロッパ最大の水族館はイタリアのジェノヴァにありますが、モナコの水族館はその歴史と建物の壮麗さに特色があります。
大公宮殿から歩いて5分です。
Avenue Saint-Martin tel 9315-3600
www.oceano.mc
開館 4月―6月 9時半―19時
7月 8月 9時半-19時半
9月 9時半 -19時
10月-3月 10時- 6時
大人 12.5ユーロ 子供 6ユーロ
◆大聖堂 ( カテドラル)
1875年に建設された大聖堂です。モナコの国教はカトリックで、 大公一家の行事はここで行われます。今は亡きグレースケリーのお墓もこのカテドラルの中にあります。墓に彫られた戒名はGRATIA PATRICIA です。一般の人の結婚式 なども時々ここで行われています。
◆モナコヴィル 散歩道
大公宮殿と海洋博物館、大聖堂などは歩いて回れる距離にあります。岩山の上なので、周囲は海を見渡せる絶好の散歩道になっています。宮殿のすぐ前のパレ広場からは、モンテカルロ港とモナコの町を見渡せる展望台があります。
またこの地区の道は中世はこうであったかと思われるように狭くて入り組んでおり、散策には楽しい場所です。また観光客相手の土産物屋やレストランがたくさんあります。
この他に、
*ヴィジタシオン礼拝堂美術館 *モナコ歴代君主の蝋人形館 *モンテカルロ映画物語 *旧いモナコ博物館などがあり、また 水族館の前からは、モナコの町を一周する観光列車 プチトレインが出発します。
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◆熱帯庭園
モナコの国の端の方にあってアクセスがあまり便利でないせいか、日本人には何故か人気のあまりない公園ですが、植物の好きな人には楽しめる場所です。外人観光客の大型観光バスが何台もこの公園の前に留まっています。
モナコの気候はニース、カンヌと比べても穏やかで、この狭い地域に限定された微小気候をミクロクリマと呼んでいます。数千種類のサボテンやその仲間の植物が栽培されています。
◆鍾乳洞 先史人類学博物館
熱帯庭園の入場券が共通で使えます。
夏でもひんやりした鍾乳洞には、先史から人が住んでいて、人骨が見つかったりしています。
博物館には 人類の進化をたどる アウストラルピテクスの骨から、ピカントロプス、ネアンデルタール、クロマニヨンまで貴重な資料が展示されています。
フォンヴィエイユ地区のヘリポートの横にあります。4ヘクタールの庭の中に150種類、4000本を超えるバラが咲き乱れていて、グレース王妃のブロンズ像があったりして、公共の憩いの場になっています。1984年6月、グレースケリーの事故死の2年後にできました。 グレース王妃は、モナコの国中をバラで飾りたいという希望をもっていました。
◆日本庭園
モナコに日本庭園? と思われるかも知れませんが、グレースケリーは意外と日本びいきだったそうです。
7000m2の見事に手入れの行き届いた庭園にはお茶室もあり、わざわざ日本からお茶会を開きにくる熱心な茶人もいます。1999年6月珠光会(東京)など。
ヨーロッパ各地に日本庭園はありますが、だいたいは作ったけど手入れの予算がとれなくて草ぼうぼうのところや、エキゾチスムというのか、ヨーロッパ人が神秘の国ジパングに思いを寄せてつくったまがい物もあります。
そんな中でこのモナコの日本庭園は、九州に住む庭園建築家 別府保男氏の設計した本格的な日本庭園で、庭に使う石や植物は別 府さんがヨーロッパ中 巡って選んできたものです。
1992年11月25日に太宰府から神官が来て開園式が行われました。
モナコに住むヨーロッパ人、旅行に来た外人観光客の姿が絶えません。大変好評のようです。
ヨーロッパのバロックの洪水に辟易したら、ちょっと息抜きによってみたいところです。
ちなみに我が家では、毎年元旦の朝ここで記念写真を撮っています。
開園は朝の9時から、日の入りまで。入場料 無料。
◆モナコ動物園
王宮のある岩山の中腹、カルフールなどショッピングセンターの上方にあります。
前にフォンビエイユのアパートに住んでいたときに、毎日日の出のころ動物のほえる声が聞こえてきて、何だろうと思ったことがあります。
かば、らくだ、へび、かめ、カメレオン、猿、ピラニア などーーー。50種類の動物が250匹います。 モナコに来たのが夏で、観光客の顔を見飽きたら、動物園に行きましょう。
大人 4ユーロ、 子供 2ユーロ
開園 10月―2月 10時―12時、2時―5時
3月―5月 2時―6時
6月―9月 9時-12時、2時―7時
◆ 車 博物館
フォンビエイユ地区、スーパーマーケット・カルフールの上の階にあります。モナコ大公の持っているクラシックカーのコレクション。 1903年ディオン・ボートン、1986年ランボルギーニカウンタック などなど百台以上。
Terrase de Fonvieile tel 9205 2856 www.palais.mc
開館 10時 - 18時
大人 6ユーロ、 子供3ユーロ
◆ 国立人形博物館
海岸通り、グリマルディフォラムの向かいにあります。
◆ フェラッリ ツアー
フェッラリ360モデナスパイダー、または430F1スパイダーでモナコグランプリのコースを一周できます。メトロポールホテルのすぐ前か、あるいは港のラスカッスレストランの横から出発。
運転者つきで45ユーロ。自分で運転する時 85ユーロ。
2 Rue Princesse Florestan tel0628 34 6215
Av de la Madone ( ホテルメトロポールの前)tel 061152 3151
www.livenupmonaco.com
www.f1monaco-racing.com
◆切っ手とコインの博物館
Terrasses de Fontvielle Tel +377 98 98 41 50
毎日開館10月ー6月30日 10 時から17 時まで
7月ー9月30日 10 時から18 時まで