モナコに住みたい・住民になるには

モナコに住んでみたい人の動機は様々でしょう。

南フランスにあこがれている。
安全と気候が良くて、地震がないのがいい。
日本や他の国ではテロが怖い。
やっぱり税金が無いのが天国だ、云々

不動産が高い事と南フランスの人間がいいかげんな事を除けば、イメージは良いし、気候は温暖だし、交通 の便は良いし、住んでみたい場所の一つとして世界中の人から人気があります。
しかしだんだんとモナコ居住者になるのは難しくなっています。

かの昔、大橋巨泉がモナコに住もうとして、最低預金額の問題であきらめたという話がありますが、日本ではモナコに住むには通常10億円必要といわれています。 確実に作業を進めるには専門家のドアを叩くのが賢明です。

モナコの居住者になるには、次のような手続きを行います。

(1) モナコでの住所を決める
(2) モナコでの仕事の契約書、仮契約書などの準備
(3) 仕事をしない場合は モナコの銀行に預金をいれて、仕事をしなくても暮らしていけるという趣旨の証明書をもらう
(4) 日本にあるフランス領事館で、フランス入国のヴィザをとる
(5) モナコに来て一週間以内にモナコの警察でモナコに来た旨を連絡して、モナコの滞在許可証をもらう。

モナコの住所として一番良いのは、モナコで不動産を買い取る事です。不動産自体はかなりな金額になりますが、投資と思えば許せます。
モナコ政府としては、モナコに実際にいないのにモナコのいいところだけを利用しようという人に神経質になっています。よってモナコの滞在許可証を取ろうという人は、最初からモナコに住む積もりがないとどこかで問題が出てきます。

モナコでの雇用契約は、失業者の多いフランス、イタリアの人もモナコで働こうとしているので、日本人の場合、よほどの特技、技術がないと取り難いと思われます。
仕事はしないで、暮らすだけで良い人は、銀行の証明書を取らなくてはなりません。
銀行が証明書を発行するのに必要な預金金額は、銀行によって違います。
通常の銀行は50万ユーロ、約7000万円です。バークレー銀行などは100万ユーロ。その他プライベート銀行ではそれ以上のところもあります。銀行としては最低金額を積めばそれで良いと言う訳ではなく、 そのお客さんのバックグラウンド、銀行とどのように付き合っていきたいのかを確認します。銀行に行くには紹介者がいたほうが無難です。

日本のフランス領事館は、東京では広尾にあります。西日本の人は、大阪の領事館に、電話で確認してみてください。何故かフランス領事館に電話するといきなりフランス語で『アロー』とか言われてビックリしますが、日本にいるのですから日本語で十分、電話を受けている相手だって日本人なのです。
ヴィザの取得には、無犯罪証明書なども必要です。
この他必要な書類は次のとおりです。 (必要書類はよく変更されますので、確認が必要です)


◆必要書類:日本語の書類は全てフランス語訳を添付

1.長期ビザ申請書〔青色〕〔当窓口に備え付け〕/5部
2.写真〔パスポートサイズ〕−申請書右下に貼り付けー/5枚
3.パスポート〔有効期限10ヶ月以上〕/オリジナル1部コピー5部
4.保険加入証明書/オリジナル1部コピー5部
5.労働しない旨の誓約/オリジナル1部コピー5部
6.理由書〔ビザ申請理由を仏文で3.4行にまとめたもの〕/オリジナル1部コピー5部
7.経済証明書〔銀行残高、奨学金授与証明書など〕 オリジナル1部コピー5部
8.モナコの居住証明書〔賃貸契約書〕/オリジナル1部コピー5部
9.健康診断書〔*当館指定医のもの〕/オリジナル1部
10.無犯罪証明書〔住居県警察にて取得〕/オリジナル1部
11.無破産証明書〔住居市・区役所にて取得〕/オリジナル1部
12.ビザ料金〔14000円前後〕



以上の書類を提出後、フランス本国へ書類を送り書類審査を致します。審査の課程で追加書類を請求することやビザ発行の許可が下りないこともあります。
審査結果到着までの期間:申請から3〜4ヶ月







■このページのトップに戻る■